平成23年 秋期 ネットワークスペシャリスト 午前II 問25

ソフトウェア開発組織の活動状態のうち、CMMIモデルにおける成熟度レベルが最も高いものはどれか。

 ア  作業成果物の状況が、主要なタスクの完了時点で管理層に対して見える状態になっている。
 イ  実績が定量的に把握されており、プロセスが組織的に管理されている。
 ウ  プロセスが明文化されて、組織内の全ての人がそれを利用している。
 エ  プロセスを継続的に改善していくための仕組みが機能している。


答え エ


解説
CMMIの5つの段階は以下のようになっています。

レベル 段階 概要
成熟度レベル1 初期 プロセスは場当たり的で秩序がない。こうした組織でのプロジェクトの成功は、実績のあるプロセスによるものではなく、組織に属する個々人の能力と英雄的行動に依存している。
成熟度レベル2 管理された 組織はソフトウェア開発などの成功を反復して実行することができるが、組織の全てのプロジェクトにおいて反復が実現できているとは限らない。
成熟度レベル3 定義された 組織の標準プロセスが確立しており、利用可能になっていて、時が経つにつれ標準プロセスは改善される。
こうした標準プロセスは、各プロジェクト向けに手直しされて利用される。
成熟度レベル4 定量的に管理された 組織やプロジェクトは品質とプロセス実績のデータを持ち、実施するプロセスの効果を定量的に把握し、プロセスを適用することで得られる結果を予測する手法を持っていて、この予測から定量的に目標を立てて、プロセスを制御する。
成熟度レベル5 最適化している 成熟度レベル4の定量的な管理を基に、今までにない新しい施策にも取り組み、改善のための根本原因を調査し、問題の発生を未然に防ぐことができる。さらにこれらの施策の効果を定量的に評価し、継続的な改善を行える。
したがって各選択肢は
 ア  成熟度レベル2の説明です。
 イ  成熟度レベル4の説明です。
 ウ  成熟度レベル3の説明です。
 エ  成熟度レベル5の説明です。
になります。


キーワード
・CMMI

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