コンピュータシステムにおけるジョブスケジューリングの特徴のうち、適切なものはどれか。
ア | CPUに割り当てるジョブをOSが強制的に切り替えるタイムスライス方式では、タイマー割込みが多発するので、スループットが低下する。 |
イ | FCFS(first-come first-served)方式のジョブスケジューリングでは、ジョブ間にCPUを公平に割り当てるので、スループットや応答時間の保証が可能となる。 |
ウ | 対話型処理とバッチ処理が混在するシステムでは、対話型処理の優先度を高くすることによって、対話型処理の応答性能の向上が期待できる。 |
エ | 入出力を多用するジョブよりもCPUを多用するジョブの処理優先度を上げた方が、CPUの待ち時間が少なくなるので、全体のスループット向上が期待できる。 |
答え ウ
【解説】
ア | タイマー割込みの処理時間は短いので、スループットは低下しません。 (タイムスライス方式はタイマー割込みの処理時間が短いことを前提にしています。) |
イ | FCFS 方式のジョブスケジューリングは、最初に来たジョブに優先的にCPUを割り当てるため、後から来た他のジョブの応答時間が長くなります。 |
ウ | 対話型処理の優先度を高くすることによって、対話型処理の応答性能の向上が期待できます。 |
エ | CPUを多用するジョブの処理優先度を上げると、CPUを多用するジョブにCPUを占有されてしまうため、他のジョブが待たされ全体のスループットは低下します。 |
【キーワード】
・スケジューリング