データを分散して複数の磁気ディスクに書き込みことによって、データ入出力の高速化を図る方式はどれか。
ア | ストライピング |
イ | スワッピング |
ウ | ディスクキャッシュ |
エ | ミラーリング |
答え ア
【解説】
ア | RAID 0の説明で、複数のディスクにデータを分散して格納することで、データアクセス時に複数のディスクにアクセスを同時に行うことで、アクセスの高速化を実現します。 (メモリインタリーブのディスク版と理解しましょう。) |
イ | 仮想記憶において、主記憶を超えた容量のデータを扱うとき、使用頻度の低い主記憶上のデータを磁気ディスクに移して、主記憶の空き容量を作り出す技術です。 |
ウ | 主記憶と磁気ディスクの間に設置するメモリで、アクセス頻度の高い磁気ディスクのデータを格納し、CPUからのアクセス要求時にキャッシュメモリの内容を返すことで、磁気ディスクのアクセスを高速化できる。 |
エ | RAID 1の説明で、同じデータを複数のディスクに格納することでディスク故障時のデータ消失を防止する。 |
【キーワード】
・RAID
種類 | 内容 | 目的 |
RAID 0 | ストライピング 複数のディスクにデータを小分けに格納し、アクセスを高速化したもの。 |
高速化 |
RAID 1 | ミラーリング 複数のデータに同じデータを同時に書き込むことで、ディスクが故障してもデータが消失しない。 |
高信頼性 |
RAID 2 | ビット単位での誤り訂正 ディスクに格納するとき、データをビット単位で訂正可能なコードを付加する。 |
高信頼性 |
RAID 3 | (バイト単位)パリティドライブ 3台以上のディスク構成で1台のディスクをパリティデータ格納用にし、データディスクの故障時にデータの復旧を可能にする。 |
高信頼性 |
RAID 4 | (ブロック単位)パリティドライブ 3台以上のディスク構成で1台のディスクをパリティデータ格納用にし、データディスクの故障時にデータの復旧を可能にする。(RAID 3と比較し、(ビット)バイト単位からブロック単位になったのでアクセス効率がよくなった) |
高信頼性 |
RAID 5 | パリティ分散 RAID 4でパリティデータを格納するディスクを分散する。 (RAID 4と比べパリティディスクにアクセスが集中しないので、高速化が期待できる。) |
高信頼性 |
RAID 6 | 複数パリティ分散 RAID 5でパリティデータを複数個にして、複数のディスクに格納する。 (RAID 5と比べパリティディスクが複数になることで、信頼性がさらに向上する。) |
高信頼性 |