平成19年 秋期 基本情報技術者 午前 問32

コンピュータの性能評価に用いるベンチマークに関する説明のうち、適切なものはどれか。

 ア  オンライントランザクション処理の代表的なベンチマークであるTPCは、性能尺度がTPSで客観的であるが、コストの尺度が欠けている。
 イ  コンピュータシステム全体のベンチマークには、Dhrystone、Whetstone、Livermore Fortan Kernel、Linpack、SPECなどがある。
 ウ  性能評価のために複数種類のベンチマークを実行することは、システム性能の特徴を理解することができるので、導入機種の選定に有効である。
 エ  ベンチマークテストは汎用的な評価モデルであり、その結果はコンピュータ性能の評価に広く使用できる。


答え ウ


解説

 ア  TPC(Transaction Processing Performance Council)にはコストの尺度もあります。
 イ  いずれのベンチマーク試験もCPUの性能を評価するもので、コンピュータの全体の性能ではありません。
Dhrystone:CPUの浮動小数点処理以外の性能、Whetstone:CPUの処理性能、Livermore Fortan Kernel:CPUの処理性能、Linpack:CPUの浮動小数点処理性能、SPEC:CPUの処理性能
 ウ  複数のベンチマークを行い、導入する機種を選定することは有効です。
ただし、導入する機器と関係のないベンチマークを行う必要はありません。
 エ  ベンチマークの内容(種類)によって、目的が異なるので、ベンチマークの結果をそのままコンピュータの性能と判断することはできません。


キーワード
・ベンチマーク

キーワードの解説

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