浮動小数点演算において、絶対値の大きな数と絶対値の小さな数の加減算を行ったとき、絶対値の小さな数の有効けたの一部または全部が結果に反映されないことを何というか。
ア | 打切り誤差 |
イ | けた落ち |
ウ | 情報落ち |
エ | 絶対誤差 |
答え ウ
【解説】
ア | 打切り誤差は、時間のかかる演算処理で計算をかけて処理を続ければ精度のよい結果が得られるにもかかわらず、途中で計算を止めることで発生する誤差のことです。 |
イ | けた落ちは、値のほぼ等しい数値同士の減算を行ったときに、有効けた数が減少することです。 有効けた数5けたの0.10002-0.10001を計算すると、0.000001になって有効けた数が1けたになってしまいます。 |
ウ | 情報落ちは、絶対値の大きい値と小さい値の加減算で、絶対値の小さい値の一部または全部が結果に反映されないことです。 有効けた数5けたで10000+0.0001を計算すると、10000+0.0001=10000.0001 → 10000となってしまい「0.0001」が結果に反映しないことです。 |
エ | 絶対誤差とは、本当の値と、誤差のある値の差(絶対値)のことです。 また、相対誤差というのは、本当の値と、誤差のある値の差の割合のことです。 本当の値をA、誤差のある値をBとすると、 絶対誤差は | A - B | 相対誤差は | A - B |÷| A | になります。 |
【キーワード】
・誤差