多数のクライアントが、LANに接続された1台のプリンターを共同利用するときの印刷要求から印刷完了までの所要時間を、待ち行列理論を適用して見積もる場合について考える。
プリンターの運用方法や利用状況に関する記述のうち、M/M/1の待ち行列モデルの条件に反しないものはどれか。
ア | 一部のクライアントは、プリンターの空き具合をみながら印刷要求する。 |
イ | 印刷の緊急性や印刷量の多少にかかわらず、先着順に印刷する。 |
ウ | 印刷待ちの文書データがプリンターのバッファサイズを越えるときは、一時的に受付を中断する。 |
エ | 一つの印刷要求にかかる時間は、印刷の準備に要する一定時間と、印刷量に比例する時間の合計である。 |
答え イ
【解説】
ア | 待ち行列理論では、クライアント(客)は待ち行列の状況を確認しないでやってきます。 |
イ | サービスを受けられるのは先着順で、優先度などは考慮しません。 |
ウ | 待ち行列理論では待ち行列の長さに制限はありません。 |
エ | サービス時間は指数分布に従うので、“一定時間+α”という考え方はしません。 |
【キーワード】
・待ち行列理論