A社では毎日1回、電話回線を利用して、日報データを伝送している。
このたび、コスト削減のために、データの圧縮伸張機能をもったソフトウェアを導入したところ、使用実績から算出されたデータ圧縮率(圧縮後のデータ量/圧縮前のデータ量)は60%であった。
回線使用料は、基本料が月額2,600円で、1分単位(切上げ)に40円ずつ加算されていく。
ソフトウェア導入前の回線使用時間は、1日当たり平均50分30秒であった。
ソフトウェアの購入費用は112,000円であり、回線使用時間は伝送データ量に比例する。
このとき、ソフトウェアの購入費用は何ヶ月で回収できるか。
ここで、1ヶ月の稼働日数は20日とする。
ア | 6 |
イ | 7 |
ウ | 8 |
エ | 9 |
答え イ
【解説】
ソフトウェア導入前の1日の回線使用時間が50分30秒だったので、1日当たりの回線使用料は、1分単位40円で切上げであるから
40円×51分=2,040円
である。
すなわち、1ヶ月の回線使用料は
2,600円+2,040円×20日=43,400円 …(1)
になる。
ソフトウェア導入により、伝送するデータ量が60%になるので、1日あたりの回線使用時間も60%になり、回線使用時間は
50分30秒×60%=30分18秒
になる。
したがって、1日あたりの回線利用料は
40円×31分=1,240円
になり、1ヶ月の回線使用料は
2,600円+1,240円×20日=27,400円 …(2)
になる。
(1)(2)からソフトウェア導入による1ヶ月あたりの回線使用料の削減は
(1)(2)=43,400円-27,400円=16,000円/月
になり、ソフトウェアの購入費用の112,000円を回収するには
112,000円÷16,000円/月=7ヶ月
(イ)になる。
【キーワード】
・回線使用料