平成20年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問34
システムに異常が起きた際の対応方法に“フェールセーフ”と“フェールソフト”がある。
“フェールソフト”として適切な動作はどれか。
ア |
警告を出し、処理続行の判断をオペレーターに任せる。 |
イ |
システムのサービスを順次、安全に停止する。 |
ウ |
性能が低下しても、処理を継続する。 |
エ |
データや装置を損なうことなく運転を停止する。 |
答え ウ
【解説】
ア |
フールプルーフ(fool proof、ポカヨケ)の説明です。
オペレーターが数値の入力をする場合に、明らかに異常な値が指定された場合に、システムが入力値の確認を求めるのがそうです。 |
イ |
フェールセーフの説明です。 |
ウ |
フェールソフトの説明です。 |
エ |
フェールセーフの説明です。 |
【キーワード】
・フェールセーフ
・フェールソフト
【キーワードの解説】
- フェールセーフ(fail safe、フェイルセーフ)
信頼性設計の考え方の一つで、システムに障害が発生した場合、障害の影響が最も少ないようにしながらシステムを安全に停止する技術。
電気回路にフューズを入れることや、信号機が故障したときに赤信号になるのがフェールセーフの例です。
- フェールソフト(fail soft、フェイルソフト)
信頼性設計の考え方の一つで、システムの一部に障害が発生した場合に、障害した箇所を切り離し、正常な箇所だけで運転を続ける技術。(縮退運転)
フェールソフトには性能が落ちる場合と、機能の一部が行えなくなる場合があります。
ハードディスクのミラーリングしているRAIDシステム(RAID 1)や、旅客機がエンジンの一つが故障しても飛び続けるようになっているのがフェールソフトの例です。
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