試験日程
春期試験(4月第3日曜日)、秋期試験(10月第3日曜日)の年2回実施
※ITパスポートは随時実施されています。
※基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントは年2回CBT試験で行われます。
受験手数料
7,500円
受験資格
特になし
配点・合格基準の変更
試験区分以外の変更点として配点と合格基準が変わりました。
これまでの試験では、得点を200〜800点に変換して、600点以上が合格という方式でしたが、新しい制度では100点満点で60点以上で合格(論文試験を除く)になりました。
また、午前の試験の配点がこれまでIRT(Item Response Theory、項目応答理論)で算出していたため、結果を見ても本当の正解数がわからないという問題がありましたが、新しい制度では均一な配点です。(基本情報技術者、応用情報技術者では各1.25点)
どの試験を受けるか(どの順番で試験を受けるか)
基本的には「ITパスポート試験」−「基本情報処理技術者」−「応用情報技術者」の順に受験し、その後レベル4(高度試験)は、それぞれの専門性(スキル)やキャリアプランなどを考えて受験していくことになると思います。
ただ、レベル4の試験の中には応用情報技術者の試験の上位に相当しないものもあると思いますので、「ITパスポート試験」−「基本情報処理技術者」と受験し、その次はレベル4の試験という選択もあるでしょう。(改正前ではプロジェクトマネージャ試験はソフトウェア開発技術者試験を持っていなくても十分合格すると思っていました。)
なお、学校(工業高校、大学、専門学校など)でコンピュータの勉強をした人は、ITパスポート試験を受けずに、基本情報技術者試験を受験しても十分合格すると思います。
私が考える受験パターンをいくつか書くと
- 情報システムの企画・運用管理(利用者側)の仕事をしている人は、
ITパスポート試験
↓
基本情報技術者試験
↓
応用情報技術者試験
↓
情報セキュリティスペシャリスト試験
↓
ITサービスマネージャ試験/ITストラテジスト試験
と受けていけば良いでしょう。
- 情報システムの開発の仕事をしている人は、最終的にはプロジェクトマネージャ試験かシステムアーキテクト試験を目指すのがよいと思います。
ITパスポート試験
↓
基本情報技術者試験
↓
応用情報技術者試験
↓
情報セキュリティスペシャリスト試験
↓
プロジェクトマネージャ試験/システムアーキテクト試験
と受けていくのがよいでしょう。
なお、特定の分野(ネットワーク、エンベデッドシステム、データベース)に強みを持っている人は、
ITパスポート試験
↓
基本情報技術者試験
↓
応用情報技術者試験
↓
ネットワークスペシャリスト試験/データベーススペシャリスト試験/エンベデッドシステムスペシャリスト試験
↓
情報セキュリティスペシャリスト試験
↓
プロジェクトマネージャ試験/システムアーキテクト試験
と受けていくのがいいでしょう。
- システム監査(独立)側の仕事をしている人は、
ITパスポート試験
↓
基本情報技術者試験
↓
応用情報技術者試験
↓
情報セキュリティスペシャリスト試験
↓
システム監査技術者試験
でしょうか。
私としては、この業界で仕事をしていくうえで、基本情報技術者合格レベルの知識・技能は持っていたほうがいいと思います。また、昨今のコンピュータシステムの安全性の問題からどういった分野の仕事に就くかにかかわらず情報セキュリティスペシャリスト試験を受験することは大事だと考えます。
合格時のメリット
- 仕事上のメリット
会社によっては資格手当てや報奨金といった形で資格取得を評価してくれるところがあります。
また、試験に合格することで、重要な仕事を任されるようになることもあるようです。
あと、会社の経営状態が悪い(赤字の)ときのリストラ時に資格取得者は肩たたきの対象からはずされる場合もあるようです。
- 学校でのメリット
大学の中には入学前に情報処理技術者試験に合格すると、入学金や授業料が免除される制度があるところもあります。
これは、大学側の優秀な学生を確保するための制度ですね。
大学入学後に合格したときに授業料免除になるかはわかりませんが、情報処理技術者の資格は就職時にも有利働くようです。
- 経済的メリット
銀行によってですが、情報処理技術者試験の資格保有者に対して住宅ローンの利子の軽減を行っているところがあります。
住宅ローンは借りる金額が大きいので、少しの利子の差でも大きいですね。
- 他の試験での優遇処理(免除)
弁理士試験ではレベル3(応用情報技術者)以上に合格していると、試験の一部科目が免除になります。
情報処理技術者試験の午前I免除を経験した人は分かるともいますが、一部でも免除になると精神的に非常に楽になりますね。
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