2020年 秋期 応用情報技術者 午前 問41

クリプトジャッキングに該当するものはどれか。

 ア  PCにマルウェアを感染させ、そのPCのCPUなどが有する処理能力を不正に利用して、暗号資産の取引承認に必要となる計算を行い、報酬を得る。
 イ  暗号資産の取引所から利用者のアカウント情報を盗み出し、利用者に成りすまして、取引所から暗号資産を不正に盗み取る。
 ウ  カード加盟店に正規に設置されている、カードの磁気ストライプの情報を読み取る機器から、カード情報を搾取する。
 エ  利用者のPCを利用できなくし、再び利用できるようにするのと引き換えに金銭を要求する。


答え ア


解説

 ア  PCにマルウェアを感染させ、そのPCのCPUなどが有する処理能力を不正に利用して、暗号資産の取引承認に必要となる計算を行い、報酬を得るのは、クリプトジャッキングです。
 イ  暗号資産の取引所から利用者のアカウント情報を盗み出し、利用者に成りすまして、取引所から暗号資産を不正に盗み取るのは、不正アクセスです。
 ウ  カード加盟店に正規に設置されている、カードの磁気ストライプの情報を読み取る機器から、カード情報を搾取するのは、刑法で規定されている電磁的記録不正作出に該当します。
 エ  利用者のPCを利用できなくし、再び利用できるようにするのと引き換えに金銭を要求するのは、ランサムウェアです。


キーワード
・クリプトジャッキング

キーワードの解説
  • クリプトジャッキング(cryptojacking)
    他人のコンピュータを許可なく使用して、暗号資産(仮想通貨)を入手するためのマイニングをする行為です。
    クリプトジャッキングされたPCはCPUでマイニング処理が行われているため、本来の処理速度が遅くなったり、ひどい場合はPCが暴走したり停止してしまいます。

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