2020年 秋期 応用情報技術者 午前 問80

A社はB社に対して業務システムの開発を委託し、A社とB社は請負契約を結んでいる。 作業の実体から、偽装請負とされる事象はどれか。

 ア  A社の従業員が、B社を作業場所として、A社の責任者の指揮命令に従ってシステムの検証を行っている。
 イ  A社の従業員が、B社を作業場所として、B社の責任者の指揮命令に従ってシステムの検証を行っている。
 ウ  B社の従業員が、A社を作業場所として、A社の責任者の指揮命令に従って設計書を作成している。
 エ  B社の従業員が、A社を作業場所として、B社の責任者の指揮命令に従って設計書を作成している。


答え ウ


解説

 ア  発注側のA社の従業員が同じA社の責任者の指揮命令で作業を行うのは、作業場所にかかわらず問題ありません。
 イ  発注側のA社の従業員が受注側のB社の責任者の指揮命令で作業を行うのは、作業場所にかかわらず問題ありません。
 ウ  受注側のB社の従業員が発注側のA社の責任者や従業員の指揮命令で作業を行うのは偽装請負と考えられます。
 エ  受注側のB社の従業員が同じB社の責任者の指揮命令で作業を行うのは、作業場所にかかわらず問題ありません。


キーワード
・請負契約
・偽装請負

キーワードの解説
  • 請負契約
    業務の一部又は全部を外部に委託する方法の一つで、請負者は請け負った業務についての結果責任が発生する契約です。
    業務の内容が明確になっている場合に、外部に委託するときに行われる方法です。
    結果(成果)は求められますが、基本的に業務を行う場所、業務を行う時間、指揮命令などを請負元が決めることはできません。
  • 偽装請負
    業務委託や業務請負の契約となっているが、実態が使役であったり労働者派遣になっている状況のことです。

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