2020年 秋期 システム監査技術者 午前II 問2

システム監査基準(平成30年)における、システム監査の品質に関する記述として、最も適切なものはどれか。

 ア  外部の専門事業者に監査業務の実施を委託し、独立性の観点から、監査の品質官営体制の確認を含めて全てを任せる。
 イ  監査業務の品質を維持し、向上させるために、組織体内部による点検・評価を行う必要はなく、組織体外部の独立した主体による点検・評価を実施する。
 ウ  監査に対する監査依頼者のニーズを満たしているかどうかを含め、監査品質を確保するための体制を整備する。
 エ  システム監査基準は監査業務を実施するためのテンプレートを規定しており、それを利用することによって監査業務の品質を確保する。


答え ウ


解説
システム監査基準には【基準3】システム監査に対するニーズの把握と品質の確保で『システム監査は、任意監査(法令等によって強制されない監査)であることから、基本的にはシステム監査の依頼者(通例、業務執行の最高責任者であるが、内部監査を所管する役職員、又はモニタリング機能を担う役職員等の場合もある。)がいかなるニーズをもっているかを十分に踏まえたものでなければならない。また、システム監査に対するニーズを満たしているかどうかを含め、一定の監査品質を確保するための体制の整備が必要である。』と書かれています。


キーワード
・システム監査基準

キーワードの解説
  • システム監査基準
    経済産業省により作成された情報システムを監査するための基準です。
    この基準には、情報システムが災害や不正なアクセス等の脅威などへの「安全性」、情報システムが期待したとおりの性能を発揮し、異常停止などの誤動作などへの「信頼性」、情報システムが期待通りの性能を発揮し、企業経営に適切に貢献しているかの「効率性」について監査し、その結果を経営層に助言、報告をし、改善状況を監視します。

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