PMBOKガイド第6版によれば、リスクにはプロジェクト目標にマイナスの影響を及ぼす“脅威”と、プラスの影響を及ぼす“好機”がある。
リスクに対応する戦略のうち、“好機”に対する戦略である“強化”に該当するものはどれか。
ア |
アクティビティを予定よりも早く終了させるために、計画よりも多くの資源を投入する。 |
イ |
リスク共有のパートナーシップ、チーム、ジョイント、ベンチャーなどを形成する。 |
ウ |
リスクに対処するために、時間、資金、資源の量などに関してコンティンジェンシー予備を設ける。 |
エ |
リスクを定期的にレビューする以外の行動はとらず、リスクが顕在化したときにプロジェクト・チームが対処する。 |
答え ア
【解説】
ア |
アクティビティを予定よりも早く終了させるために、計画よりも多くの資源を投入するのは、“好機”に対する戦略である“強化”です。 |
イ |
リスク共有のパートナーシップ、チーム、ジョイント、ベンチャーなどを形成するのは、“好機”に対する戦略である“共有”です。 |
ウ |
リスクに対処するために、時間、資金、資源の量などに関してコンティンジェンシー予備を設けるのは、“脅威”に対する戦略である“移転”です。 |
エ |
リスクを定期的にレビューする以外の行動はとらず、リスクが顕在化したときにプロジェクト・チームが対処するのは、“脅威”に対する戦略である“受容”です。 |
【キーワード】
・リスクマネジメント
【キーワードの解説】
- リスクマネジメント(risk management)
発生(顕在化)する恐れのあるリスク(不確実性)を把握、特定し、そのリスクの発生頻度と影響度から評価を行い、対策を講じることです。
リスクには良いほうに影響する場合のプラスのリスクと、悪いほうに影響するマイナスのリスクがあり、それぞれの対策には
- プラスのリスク
- 活用:リスクが顕在化しやすいようにします。
- 共有:同じリスクを他の場合でも保有するようにします。
- 強化:リスクが顕在化したときの影響が大きくなるようにします。
- 保有(受容):何もせず、発生したリスクを受け入れる。
- マイナスのリスク
- 移転(転嫁):リスクが発生した場合の責任所在を他者に移す。
- 回避:リスクのある事業から撤退する。
- 低減:リスクが発生しても被害が少なくなるような対策を取る。
- 保有(受容):何もせず、発生したリスクを受け入れる。
があります。
もっと、「リスクマネジメント」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|