2020年 秋期 情報処理安全確保支援士 午前II 問18

図のように、サブネット192.168.1.0/24にPCを接続し、サブネット192.168.2.0/24にあるDHCPサーバによってPCのIPアドレスの設定を行いたい。 このとき、PCからDHCPサーバに対する最初の問い合わせの宛先IPアドレスとして、適切なものはどれか。 ここで、PCからDHCPサーバに対する最初の問合わせにはブロードキャスト通信が使われ、更に次の条件を満たす。

[条件]
 (1) ルータではDHCPリレーエージェントが動作している。
 (2) PCは自分自身のサブネット情報を知らない。

 ア  192.168.1.0  イ  192.168.1.255
 ウ  192.168.2.255  エ  255.255.255.255


答え エ


解説
通常のブロードキャスト通信の宛先IPアドレスは自信の接続するサブネットのホストアドレス部のビットを全て“1”にして送信します。
すなわ、PCが接続しているサブネットは192.168.1.0/24なので、ブロードキャストの宛先IPアドレスは下位8ビットを全て“1”にして192.168.1.255になります。
しかし、条件の(2)で「PCは自分自身のサブネット情報を知らない」とあるので、PCが送信するブロードキャストの宛先IPアドレスは255.255.255.255(エ)になります。


キーワード
・DHCPリレーエージェント

キーワードの解説
  • DHCPリレーエージェント
    DHCPパケットはブロードキャストのため、通常はルータを越えることがでないが、ルータにDHCPリレーエージェントの機能がある場合、ルータはそのブロードキャストパケットを指定されたインタフェースにフォワードします。
    DHCPリレーエージェント機能のを持ったルータを使用することでサブネットごとにDHCPサーバを用意する必要がなくなります。

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