2021年 春期 ネットワークスペシャリスト 午前II 問8

自律システム間の経路制御に使用されるプロトコルはどれか。

 ア  BGP-4  イ  OSPF  ウ  RIP  エ  RIP-2


答え ア


解説

 ア  BGP-4(Border Gateway Protocol version 4)は、自律システム間で経路情報に付加されたパス属性を使用し、ポリシーに基づいて経路を選択するバスベクタ方式のプロトコルです。(〇)
 イ  OSPF(Open Shortest Path First)は、すべてのノードが同一のリンク状態データベースを用い、コストが最小となる経路を最適経路とするプロトコルです。(×)
 ウ  RIP(Routing Information Protocol)は、ホップ数を目印として最適なルートを判定する距離ベクトル方式(Distance Vector)のルーティングプロトコルでブロードキャストを使用します。(×)
 エ  RIP-2(Routing Information Protocol version 2)は、ホップ数を目印として最適なルートを判定する距離ベクトル方式(Distance Vector)のルーティングプロトコルでマルチキャストを使用します。(×)
(RIPのブロードキャストからRIP-2でマルチキャストにすることで関係ないホストの負荷を減らすようになっています。)


キーワード
・自律システム

キーワードの解説
  • 自律システム(Autonomous System、AS)
    インターネットを構成する単位となる、ある一つの管理主体によって保有・運用されている独立したネットワークです。
    単一の経路制御(ルーティング)ポリシーを共有するネットワークで、外部から一つの塊として認識されます。

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