プリントシステムには1時間当たり平均6個のファイルのプリント要求がある。
1個のプリント要求で送られてくるファイルの大きさは平均7,500バイトである。
プリントシステムは1秒間に50バイト分印字できる。
プリント要求後プリントが終了するまでの平均時間は何秒か。
ここで、このシステムはM/M/1の待ち行列モデルに従うものとする。
答え ウ
【解説】
M/M/1の待ち行列モデル(サービスを受ける人はポアソン分布の間隔で到着、サービス時間は指数分布、サービス窓口は1つ)での、待ち時間Tw を求める式は、サービス時間をTs 、処理装置の利用率をρとすると
Tw = (ρ×Ts )÷(1 - ρ)
である。
サービス時間のTs はファイルの大きさの平均が7,500バイトで、プリントシステムは1秒間に50バイト分印字できるので
Ts = 7,500バイト÷50バイト/秒 = 150秒
である。
また、1時間当たり6個のファイルのプリント要求があるので、平均到着時間のTa は
Ta = 1時間÷6個 = 600秒/個
になり、利用率ρは
ρ = Ts ÷Ta = 150秒÷600秒/個 = 0.25
になるので、待ち時間Tw は
Tw = (ρ×Ts )÷(1 - ρ) = (0.25×150秒)÷(1 - 0.25) = 50秒
となり、プリント要求後プリントが終了するまでの平均時間は、待ち時間と印字を開始してから完了するまでの時間の和なので
150秒 + 50秒 = 200秒
(ウ)になる。