2021年 春期 システムアーキテクト 午前II 問11

共通フレーム2013によれば、保守プロセスの“修正の実施”アクティビティの中で、ソフトウェア製品の修正及びテストを実施するとき、修正を実施するために開始するプロセスはどれか。

 ア  構成管理プロセス
 イ  システム開発プロセス及びソフトウェア実装プロセス
 ウ  テーラリング(修整)プロセス
 エ  問題解決プロセス


答え イ


解説
共通フレーム2013によれば、保守プロセスのアクティビティには

  • 保守に必要な成果物の引継ぎ
  • 問題の把握及び修正の分析、他の解決法の検討・提案
  • 修正の実施
  • 保守レビュー及び/または受入れ
  • 運用テスト及び移行の支援
  • 業務プロセス改善の提案
があり、“保守に必要な成果物の引き継ぎ”は、あるソフトウェアについての保守作業を始めるに当たって、最初に一度だけ実施されます。
個別の保守作業のきっかけになる「問題報告」や「修正依頼」が起票されると、実施が決定されたものに対して、1件毎に“問題把握及び修正の分析”、“修正の実施”と“保守レビュー及び/または受入れ”が1回ずつ実施されます。
“運用テスト及び移行の支援”は、「ソフトウェアを新しい環境の下で稼働させるために行う」作業であり、“業務プロセス改善の提案”は経営者がIT部門に期待する業務プロセスの改善になります。


キーワード
・共通フレーム

キーワードの解説
  • 共通フレーム(software life cycle process - Japan common frame、SLCP-JCF)
    ソフトウェア、システム、サービスの構想から開発、運用、保守、廃棄に至るまでのライフサイクルを通じて必要な作業項目、役割などを包括的に定めた共通の枠組みです。
    システム開発を委託する際などに、発注側と受注側の間に誤解が生じないように、汎用的な用語や各工程の内容(分類)について統一するために制定されました。

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