技術経営における課題のうち、“死の谷”を説明として、適切なものはどれか。
ア
コモディティ化が進んでいる分野で製品を開発しても、他社との差別化ができず、価格競争に陥り、利益の獲得が難しいこと
イ
製品が市場に浸透していく過程において、実用性を重んじる顧客が受け入れず、より大きな市場を形成できないこと
ウ
先進的な製品開発に成功しても、事業化するためには更なる困難が立ちはだかっていること
エ
プロジェクトのマネジメントが適切に行われないために、プロジェクトの現場に生じた過大な負担がメンバーを過酷な状態に追い込み、失敗に向かってしまうこと
答え ウ
【解説 】
ア
コモディティ化が進んでいる分野で製品を開発しても、他社との差別化ができず、価格競争に陥り、利益の獲得が難しいのは、“魔の川”です。
イ
製品が市場に浸透していく過程において、実用性を重んじる顧客が受け入れず、より大きな市場を形成できないのは、“ダーウィンの海”です。
ウ
先進的な製品開発に成功しても、事業化するためには更なる困難が立ちはだかっているのは、“死の谷”です。
エ
プロジェクトのマネジメントが適切に行われないために、プロジェクトの現場に生じた過大な負担がメンバーを過酷な状態に追い込み、失敗に向かってしまうのは、“死の行進”(デスマーチ)です。
【キーワード 】
・死の谷
【キーワードの解説 】
死の谷(valley of death)
研究開発が、次の段階(製品化)に発展しない状況やその難関・障壁となっている事柄全般のことです。
主に「技術開発が資金調達の問題から実用化に至らない状態」を指すときに使われていましたが、最近では資金的なリソース以外の様々なリソースの不足や法律、制度等によって、研究開発の結果が製品化に活用できない状態のことを言います。
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