2022年 秋期 応用情報技術者 午前 問10

L1、L2と2段のキャッシュをもつプロセッサにおいて、あるプログラムを実行したとき、L1キャッシュのヒット率が0.95、L2キャッシュのヒット率が0.6であった。 このときキャッシュシステムのヒット率はいくらか。 ここでL1キャッシュにあるデータはすべてL2キャッシュにあるものとする

 ア  0.57  イ  0.6  ウ  0.95  エ  0.98


答え エ


解説
CPUがメモリアクセスを行ったときL1キャッシュのヒット率が0.95なので、0.95はL1キャッシュにあり、残りの0.05はL2キャッシュへアクセスする。
L2キャッシュのヒット率は0.6なので、L2キャッシュへアクセスする0.05のうちの0.6はL2キャッシュにあるのでキャッシュシステム全体としてのヒット率は
 0.95 + (0.05×0.6) = 0.98
(エ)になる。


キーワード
・マルチレベルキャッシュ

キーワードの解説
  • マルチレベルキャッシュ(multi level caches)
    CPU内で演算処理部と主記憶装置の間に複数の階層のキャッシュメモリを設けることで、CPUと主記憶の性能の差の拡大や、マルチスレッドなどによりメモリアクセスの頻度や範囲が大きくなったことへ対応するために導入さえています。
    演算処理部に近い方からL1キャッシュ、L2キャッシュとなり、多くのCPUではL3キャッシュまでの3段構成になっています。

もっと、「マルチレベルキャッシュ」について調べてみよう。

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