2022年 秋期 応用情報技術者 午前 問48

流れ図で示したモジュールを表の二つのテストケースを用いてテストしたとき、テストカバレージ指標であるC0(命令網羅)とC1(分岐網羅)とによって網羅率の積雪な組みはどれか。 ここで、変数V〜変数Zの値は、途中の命令で変更されない。

C0による網羅率 C1による網羅率
100% 100%
100% 80%
80% 100%
80% 80%


答え イ


解説
流れ図の分岐に@〜Dの番号を付け、各テストケースの処理を確認する。
 
テストケース1では変数V〜変数Zの値(全て0)から実行される順は、分岐@(Yes)→命令1→分岐A(Yes)→命令2→分岐C(Yes)→命令4になり、
テストケース2では変数V〜変数Zの値(全て1)から実行される順は、分岐@(No)→分岐A(No)→分岐B(Yes)→命令3→C(No)→分岐D(Yes)→命令5になる。
C0(命令網羅)は全ての分岐を含む命令を実行しているが、C1(分岐網羅)としては分岐@ACはYes/No両方の経路があるが、BとDのNoの経路がないので全部で10個の経路のうち8個しか行われていない。
これをまとめると

C0による網羅率 C1による網羅率
100% 80%
になる。


キーワード
・テスト網羅性

キーワードの解説
  • テスト網羅性(テストカバレージ)
    ソフトウェアの動作確認を行う場合、ソフトウェア内の条件文に対し色々な場合でテストを行うことは非常に重要になります。ただ、ソフトウェアの規模が大きくなって、処理が複雑化するとすべての条件文をテストすることが、時間的な制限などから難しくなります。
    そのため、テストを行うときに条件文についてどういった内容で行うかは、プロジェクトとして整合すべき内容になります。

もっと、「テスト網羅性」について調べてみよう。

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