2022年 秋期 システム監査技術者 午前 問9

金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準(令和元年)”における、内部統制の基本的要素である“統制活動”はどれか。

 ア  経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続きである。
 イ  組織の気風を決定し、組織内のすべての者の統制に対する意識に影響を与えるものである。
 ウ  組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別、分析及び評価し、適切な対応を行うプロセスである。
 エ  必要な情報が識別、把握及び処理され、組織内外及び関係者相互に正しく伝えられることを確保することである。


答え ア


解説

 ア  経営者の命令及び指示が適切に実行されることを確保するために定める方針及び手続きは、内部統制の“統制活動”についての記述です。(〇)
 イ  組織の気風を決定し、組織内のすべての者の統制に対する意識に影響を与えるものは、内部統制の“統制環境”についての記述です。(×)
 ウ  組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別、分析及び評価し、適切な対応を行うプロセスは、内部統制の“リスクの評価と対応”についての記述です。(×)
 エ  必要な情報が識別、把握及び処理され、組織内外及び関係者相互に正しく伝えられることを確保することは、内部統制の“情報と伝達”についての記述です。(×)


キーワード
・財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準

キーワードの解説
  • 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準
    監査法人と企業の業務管理体制をチェックするための基準で、経営者が実施した、内部統制の評価について、公認会計士が法定監査の一環として監査を実施することです。
    この基準の中で、内部統制についての実施の枠組みが規定されています。

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