2022年 春期 応用情報技術者 午前 問11

8Tバイトの磁気ディスク装置6台を、予備ディスク(ホットスペアディスク)1台込みのRAID5構成にした場合、実行データ容量は何Tバイトになるか。

 ア  24  イ  32  ウ  40  エ  48


答え イ


解説
このシステムでは6台の磁気ディスク装置でRAID 5を実現しているが、1台の磁気ディスクをホットスペアでデータの格納にしようしているのは5台になる。
RAID 5では複数台の磁気ディスク装置のうち1台分を誤り訂正符号データ格納に使用するので、使用できるデータ容量は5台 - 1台の4台分の容量になる。
1台の磁気ディスクの容量が8Tバイトなので、4台分の32Tバイト(イ)が、この磁気ディスクシステムの容量になる。


キーワード
・RAID
・ホットスペア

キーワードの解説
  • RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks、レイド)
    複数のハードディスクを組み合わせて、高速アクセスや高信頼性を実現するための技術。
    RAIDで構成されるハードディスクはユーザーからは、仮想的に1つに見える。
    RAIDには0から6までの7つのレベル(方法)がある。
    • RAID 0
      複数のディスクにデータを分散させて格納して高速化を実現(ストライピング)
    • RAID 1
      複数のディスクに同じデータを格納して高信頼性を実現(ミラーリング)
    • RAID 2
      ビット単位での誤り訂正専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 3
      ビット単位でのパリティ専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 4
      ブロック単位でのパリティ専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 5
      ブロック単位でのパリティを分散して記録して高信頼性を実現
    • RAID 6
      ブロック単位でのパリティを分散して複数箇所に記録して高信頼性を実現
    実際に利用されているのはRAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6である。
  • ホットスペア(hot spare)
    RAIDを構成するHDDの他に予備のHDDをあらかじめ稼働状態で待機させておくことで、HDD故障が発生した時に自動でそのHDDの代わりとなり、RAID構成の即時復旧をすることができます。

もっと、「RAID」について調べてみよう。

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