フラグメンテーションに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア |
可変長のブロックのメモリプール管理方式では、様々な大きさのメモリ領域の獲得や返却を行ってもフラグメンテーションは発生しない。 |
イ |
固定長ブロックのメモリプール管理方式では、可変長ブロックのメモリプール管理方式よりもメモリ領域の獲得と返却を早く行えるが、フラグメンテーションが発生しやすい。 |
ウ |
フラグメンテーションの発生によって、合計としては十分な空きメモリ領域があるにもかかわらず、必要とするメモリ領域を獲得できなくなることがある。 |
エ |
メモリ領域の獲得と返却の頻度が高いシステムでは、フラグメンテーションの発生を防止するため、メモリ領域が返却されるたびにガーベジコレクションを行う必要がある。 |
答え ウ
【解説】
ア |
可変長のブロックのメモリプール管理方式では、様々な大きさのメモリ領域の獲得や返却を行うとフラグメンテーションが発生します。(×) |
イ |
固定長ブロックのメモリプール管理方式では、可変長ブロックのメモリプール管理方式よりもメモリ領域の獲得と返却を早く行え、フラグメンテーションが発生しません。(×) |
ウ |
フラグメンテーションの発生によって、合計としては十分な空きメモリ領域があるにもかかわらず、必要とするメモリ領域を獲得できなくなることがあります。(〇) |
エ |
フラグメンテーションの発生を防止するために行うガーベジコレクション(デフラグメンテーション、メモリコンパクション)は処理に時間がかかるため、メモリ領域の返却のたびに行うことはありません。(×) |
【キーワード】
・フラグメンテーション
【キーワードの解説】
- フラグメンテーション(fragmentation、断片化)
使用中のメモリ領域が小さな未使用領域を挟んで飛び飛びに配置され、大きな未使用領域が確保できなくなる状態のことです。
このような状態になると、メモリ領域の新たな確保、走査に時間がかかるため、コンピュータの性能が低下します。
これを解消するには、使用中のメモリ領域を移動させ、隣り合わせに配置し直して連続未使用領域を大きくする操作が必要で、この操作をデフラグメンテーション(defragmentation、デフラグ)もしくはメモリコンパクション(memory compaction)、ガーベジコレクション(garbage collection)といいます。
もっと、「フラグメンテーション」について調べてみよう。
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