2022年 春期 ネットワークスペシャリスト 午前 問16

RLO(Right-to-Left Override)を利用した手口の説明はどれか。

 ア  “マルウェアに感染している”といった偽の警告を出して利用者を脅し、マルウェア対策ソフトの購入などを迫る。
 イ  (ぜい)弱性があるホストやシステムをあえて公開し、攻撃の内容を観察する。
 ウ  ネットワーク機器の設定を不正に変更して、MIB情報のうち監視項目の値の変化を感知し、セキュリティに関するイベントをSNMPマネージャに通知させる。
 エ  文字の表示順序を変える制御文字を利用し、ファイル名の拡張子を偽装する。


答え エ


解説

 ア  “マルウェアに感染している”といった偽の警告を出して利用者を脅し、マルウェア対策ソフトの購入などを迫るのは、スケアウェア(scareware)の説明です。(×)
 イ  脆弱性があるホストやシステムをあえて公開し、攻撃の内容を観察するのは、ハニーポット(honey pot)の説明です。(×)
 ウ  ネットワーク機器の設定を不正に変更して、MIB情報のうち監視項目の値の変化を感知し、セキュリティに関するイベントをSNMPマネージャに通知させるのは、SNMPのtrapを使用した方法の説明です。(名称を知りません。)
 エ  文字の表示順序を変える制御文字を利用し、ファイル名の拡張子を偽装するのは、RLOを利用した手口の説明です。(〇)


キーワード
・RLO

キーワードの解説
  • RLO(Right-to-Left Override)
    Unicodeで定義されている制御文字の一つで、横書きの文字の流れを通常の「左から右」を逆の「右から左」に変更するためのものです。
    アラビア語などを表すときに使用します。

もっと、「RLO」について調べてみよう。

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