幾つかのサブシステムから成るシステムの信頼性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア |
あるサブシステムで発生したフォールトの影響が他のサブシステムに波及することを防ぐフォールトマスクは、システムのMTBFは変化させないが、MTTRの短縮につながる。 |
イ |
サブシステムにフォールトが検出されたとき、再試行すると正しい結果が得られる場合もあるので、再試行はシステムのMTBFの向上とMTTRの短縮につながる。 |
ウ |
サブシステムの稼働中に行われるフォールトの検出は、システムを停止せずに行われるので、システムのMTTRは変化させないが、MTBFの向上につながる。 |
エ |
フォールトが発生したあるサブシステムを切り離して、待機系のサブシステムに自動で切り替えるフェールオーバーは、システムのMTBFは変化させないが、MTTRの短縮につながる。 |
答え エ
【解説】
ア |
あるサブシステムで発生したフォールトの影響が他のサブシステムに波及することを防ぐフォールトマスクは、システムのMTBFの向上につながり、MTTRは変化しません。(×) |
イ |
サブシステムにフォールトが検出されたとき、再試行すると正しい結果が得られる場合もあるので、再試行はシステムのMTBFの向上につながり、MTTRは変化しません。(×) |
ウ |
サブシステムの稼働中に行われるフォールトの検出は、システムを停止せずに行われるので、システムのMTTRの向上につながり、MTTRは変化しません。(×) |
エ |
フォールトが発生したあるサブシステムを切り離して、待機系のサブシステムに自動で切り替えるフェールオーバーは、システムのMTBFは変化させないが、MTTRの短縮につながります。(〇) |
【キーワード】
・フェールオーバー
・フォールトマスキング
【キーワードの解説】
- フェールオーバー(failover)
障害が発生した場合に、代替装置(システム)が処理やデータを引き継ぐ機能のことです。
通常時は二つ以上の装置(システム)が、相互に状態を監視しながらデータの同期をとって動作していて、一方の装置で障害が発生した場合には、その処理とデータが直ちにもう一方の装置に引き継がれるので、利用者は障害による影響を意識せずに済むようになっています。
- フォールトマスキング(fault masking、フォールトマスク)
故障が発生したときに、その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することです。
もっと、「フェールオーバー」について調べてみよう。
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