JDCC(日本データセンター協会)が制定する“データセンターファシリティスタンダード”において、UPS設備の冗長性に関するティア基準がある。
ティア3に該当する構成はどれか。
ここで、ティア3は機器のメンテナンスなどによる一部設備の一時停止時においても、コンピューティングサービスを継続して提供できる冗長構成の設備を有するレベルである。
また、システム構成として必要となる常用UPSの台数はNとする。
答え ウ
【解説】
JDCC(日本データセンター協会)が制定した“データセンターファシリティスタンダード”には、ティア1〜ティア4の基準があり、UPS設備の冗長性に関するティア基準は、N + 1(ウ)となっています。
【キーワード】
・データセンターファシリティスタンダード
【キーワードの解説】
- データセンターファシリティスタンダード
JDCC(日本データセンター協会)が定めた、データセンターに関するサービス品質の向上、ITサービスの提供者及び利用者の誰もが信頼し安心して利用できる信頼性を確保することを目的とした、日本におけるデータセンターのファシリティ基準です。
基準はティア1〜ティア4があり、それぞれ以下のような用途を想定しています。
- ティア1
地震や火災など災害に対して、一般建物レベルの安全性が確保されている。
瞬間的な停電に対してコンピューティングサービスを継続して提供できる設備がある。
サーバ室へのアクセス管理が実施されている。
想定するエンドユーザーの稼働信頼性:99.67%以上
- ティア2
地震や火災など災害に対して、一般建物レベルの安全性が確保されている。
長時間の停電に対してもコンピューティングサービスを継続して提供できる設備がある。
サーバ室へのアクセス管理が実施されている。
想定するエンドユーザーの稼働信頼性:99.75%以上
- ティア3
地震や火災など災害に対して、一般建物より高いレベルでの安全性が確保されている。
機器のメンテナンスなど一部設備の一時停止時においても、コンピューティングサービスを継続して提供できる冗長構成の設備がある。
建物およびサーバ室へのアクセス管理が実施されている。
想定するエンドユーザーの稼働信頼性:99.98%以上
- ティア4
地震や火災など災害に対してデータ保全の安全性を保ち、かつ可用性も確保した非常に高いレベルでの耐災害性が確保されている。
機器の故障やメンテナンスなど一部設備の一時停止時において、同時に一部機器に障害が発生してもコンピューティングサービスを継続して提供できる、より高いレベルの冗長構成の設備がある。
敷地、建物、サーバ室およびラック内のIT機器へのアクセス管理が実施されている。
想定するエンドユーザーの稼働信頼性:99.99%以上
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