モジュールの独立性を高めるには、モジュール結合度を低くする必要がある。
モジュール間の情報の受渡し方法のうち、モジュール結合度が最も低いものはどれか。
ア |
共通域に定義したデータを関係するモジュールが参照する。 |
イ |
制御パラメータを引数として渡し、モジュールの実行順序を制御する。 |
ウ |
入出力に必要なデータ項目だけをモジュール間の引数として渡す。 |
エ |
必要なデータを外部宣言して共有する。 |
答え ウ
【解説】
ア |
共通域に定義したデータを関係するモジュールが参照するのは、共通結合になります。 |
イ |
制御パラメータを引数として渡し、モジュールの実行順序を制御するのは、制御結合になります。 |
ウ |
入出力に必要なデータ項目だけをモジュール間の引数として渡すのは、データ結合になります。 |
エ |
必要なデータを外部宣言して共有するのは、外部結合になります。 |
したがって、モジュール結合度は弱い順に ウ < イ < エ < アになります。
【キーワード】
・モジュール結合度
【キーワードの解説】
- モジュール結合度
ソフトウェアのモジュールの独立性を評価する方法で、モジュール同士がどのような関係で他のモジュールを利用するかによって、6つの結合方法に分類されます。結合度が弱いほど、独立性は高くなります。
結合度 |
名称 |
内容 |
強
↑
↓
弱 |
内部結合 |
他のモジュール内部を直接参照したり、一部を共有する。 |
共通結合 |
共通領域に定義したデータを参照する。 |
外部結合 |
外部宣言しているデータを参照する。 |
制御結合 |
呼び出すモジュールの制御構造を知っていることを前提とし、パラメータに処理のスイッチフラグなどのデータを受け渡す。 |
スタンプ結合 |
使用するデータ要素を、構造体、レコードといったデータ構造で受け渡す。 |
データ結合 |
使用するデータ要素を単一のパラメータとして受け渡す。 |
もっと、「モジュール結合度」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|