2023年 春期 応用情報技術者 午前 問63

ビッグデータの利活用を促す取組の一つである情報銀行の説明はどれか。

 ア  金融機関が、自らが有する顧客の決済データを分析して、金融商品の提案や販売など、自らの営業活動に活用できるようにする取組
 イ  国や自治体が、公共データに匿名加工を施したうえで、二次利用を促進するために共通プラットフォームを介してをデータ民間に提供できるようにする取組
 ウ  事業者が、個人との契約などに基づき個人情報を預託され、当該個人の指示又は指定した条件に基づき、データを他の事業者に提供できるようにする取組
 エ  事業者が、自社工場におけるIoT機器から収集された産業用データを、インターネット上の取引市場を介して他の事業者に提供できるようにする取組


答え ウ


解説

 ア  金融機関が、自らが有する顧客の決済データを分析して、金融商品の提案や販売など、自らの営業活動に活用できるようにする取組は、企業内での顧客情報の活用事例です。(×)
 イ  国や自治体が、公共データに匿名加工を施したうえで、二次利用を促進するために共通プラットフォームを介してデータを民間に提供できるようにする取組は、匿名加工情報です。(×)
 ウ  事業者が、個人との契約などに基づき個人情報を預託され、当該個人の指示又は指定した条件に基づき、データを他の事業者に提供できるようにする取組は、情報銀行です。(〇)
 エ  事業者が、自社工場におけるIoT機器から収集された産業用データを、インターネット上の取引市場を介して他の事業者に提供できるようにする取組は、産業用データ連携です。(×)


キーワード
・情報銀行

キーワードの解説
  • 情報銀行
    個人との契約等に基づき個人のデータを管理し、個人の指示又は予め指定した条件に基づきデータ(パーソナルデータ)を第三者に提供する事業です。
    パーソナルデータは企業側が管理方法を決めるのではなく、消費者が個人を特定できない匿名加工情報としての流通のみを認めたりする等、柔軟にパーソナルデータの流通をコントロールすることができます。

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