2024年 秋期 応用情報技術者 午前 問15

あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。 1件の検索につき、ネットワーク内で転送されるデータは、平均 2×105 バイトである。 このサーバの性能は100MIPSであり、ネットワークの転送速度は、8×107 ビット/秒である。 このシステムにおいて、1秒間に処理できる検索要求は何件か。 ここで、処理できる件数は、サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。 また、1バイトは8ビットとする。

 ア  50  イ  100  ウ  200  エ  400


答え ア


解説
1回の検索においてサーバで実行される命令が100万であり、性能が100MIPSなので、処理にかかる時間は
 100万命令÷100MIPS = 0.01秒 = 10ミリ秒
である。
1回の検索においてネットワーク内で転送されるデータ量が平均 2×105 バイトであり、ネットワークの性能が 8×107 ビットなので、データ転送にかかる時間は
 2×105 バイト÷8×107 ビット = 2×10-2秒 = 20ミリ秒
である。
ここで、サーバでの命令実行とネットワークのデータ転送は並行して行えるので、1秒間に検索できる回数は時間のかかるネットワークのデータ転送時間で決まることになり
 1秒÷20ミリ秒/回 = 50回
(ア)になる。


キーワード
・MIPS

キーワードの解説
  • MIPS(Million Instructions Per Second)
    コンピュータの性能を示す指標の一つで1秒間に何百万命令を処理できるかを表している。
    CPUによって命令体系が異なっていることや、メモリ構成や計測するプログラムでも値が大きく異なるので、MIPSを使って性能の比較を行う場合には、同一シリーズのCPUで同じメモリ構成、同じプログラムと環境を合わせる必要がある。

もっと、「MIPS」について調べてみよう。

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