2024年 秋期 応用情報技術者 午前 問17

ページング方式の仮想記憶において、ページ置換えの発生頻度が高くなり、システムの処理能力が急激に低下することがある。 このような現象をなんと呼ぶか。

 ア  スラッシング  イ  スワップアウト
 ウ  フラグメンテーション  エ  ページフォールト


答え ア


解説

 ア  スラッシング(thrashing)は、仮想記憶でページアウト、ページンが頻発し処理能力が低下する現象をいいます。(〇)
 イ  スワップアウト(swap out)、仮想記憶で主記憶の空きエリアを確保するために、使用頻度の少ないメモリの内容をハードディスクに書き出すことです。(×)
 ウ  フラグメンテーション(fragmentation)は、アプリケーションがメモリの確保と解放を繰り返したときに、メモリの空き領域が断片化してしまうことです。(×)
 エ  ページフォールト(page fault)は、ページングによる仮想記憶方式で、仮想メモリにアクセスしたときに物理メモリ(主記憶)が割り付けられていないことを意味します。(×)


キーワード
・ページング方式

キーワードの解説
  • ページング方式
    仮想記憶の設計方法の一つで、主記憶をページと呼ばれる小さな単位に分割し割り当てを行う、OSの機能です。
    メモリアクセスは論理上のアドレスに対して行い、実際のメモリの物理的なアドレスへはページテーブルが対応付けを行います。
    仮想記憶を用いることで利用者は実際のメモリ容量以上のメモリへのアクセスが可能になります。

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