DBMSのチェックポイントに関する記述として、適切なものはどれか。
ア |
制約のチェックを行う時点を指し、データ操作ごとに即時にチェックを行うか、トランザクションのコミット時までチェックを遅延させるか指定ができる。 |
イ |
データベースバッファの内容を二次記憶に書き出した時点を指し、障害回復処理の際に、その時点までにコミットされたトランザクションの回復作業を不要にできる。 |
ウ |
一つのトランザクションの途中に設定できる時点を指し、プログラムによってその時点まで明示的ロールバックできる。 |
エ |
分散トランザクションの調停者が、全参加者からコミット可否を受け取り、コミットかロールバックかの判定を行う時点を指し、その後に全参加者にコミット又はロールバックの実行要求を発行することによって、分散トランザクションの原子性、一貫性が保証できる。 |
答え イ
【解説】
ア |
制約のチェックを行う時点を指し、データ操作ごとに即時にチェックを行うか、トランザクションのコミット時までチェックを遅延させるか指定ができるのは、SET CONSTRAINTS文です。(×) |
イ |
データベースバッファの内容を二次記憶に書き出した時点を指し、障害回復処理の際に、その時点までにコミットされたトランザクションの回復作業を不要にできるのは、チェックポイントです。(〇) |
ウ |
一つのトランザクションの途中に設定できる時点を指し、プログラムによってその時点まで明示的ロールバックできるのは、UPDATE文です。(×) |
エ |
分散トランザクションの調停者が、全参加者からコミット可否を受け取り、コミットかロールバックかの判定を行う時点を指し、その後に全参加者にコミット又はロールバックの実行要求を発行することによって、分散トランザクションの原子性、一貫性が保証できるのは、2相コミットです。(×) |
【キーワード】
・コミット
・チェックポイント
【キーワードの解説】
- コミット(commit)
データベースにおいて、データベース操作処理(トランザクション)による、データベースの内容変更を恒久的なものとして確定させることです。
ロールバック処理は、変更した内容を最後にコミットしたところまで、ジャーナルデータに基いて戻す処理になります。
ロールフォワード処理は、最後にコミットしたところから、ジャーナルデータに基いて処理を行うことです。
- チェックポイント(checkpoint)
データベースの操作においてその時点のワークエリアのデータの状態をデータベースに登録(反映)させるために行う操作で、障害発生時には直前のチェックポイントまで復旧が可能になります。
もっと、「チェックポイント」について調べてみよう。
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