2024年 秋期 応用情報技術者 午前 問57

入力データの管理方針の例として、適切なものはどれか。

 ア  出力帳票の利用状況を定期的に点検し、利用されていないと判断したものは、情報システム部門の判断で出力を停止する。
 イ  出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い、情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡しする。
 ウ  チェックによって発見された入力データの誤りは、情報システム部門の判断で迅速に修正する。
 エ  入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は、機密性を確保するために、データをシステムに取り込んだ後に速やかに廃棄する。


答え イ


解説

 ア  出力帳票の利用状況を定期的に点検し、利用されていないと判断したものは、情報システム部門が業務部門に連絡し、業務部門の判断で出力を停止します。(×)
 イ  出力帳票は授受管理表などを用いて確実に受渡しを行い、情報の重要度によっては業務部門の管理者に手渡し、受領確認を行い授受記録を残します。(〇)
 ウ  チェックによって発見された入力データの誤りは、情報システム部門が業務部門に連絡し、業務部門の判断で修正します。(×)
 エ  入力原票やEDI受信ファイルなどの取引情報は、データをシステムに取り込んだ後、機密性を確保するため厳重に管理し、一定期間保管したのち廃棄します。(×)


キーワード
・EDI

キーワードの解説
  • EDI(Electronic Data Interchange)
    電子化されたビジネス情報(注文書、請求書など)を通信回線を利用して、企業間でやり取りすることです。
    経産省の定めた定義では「異なる組織間で、取引のためのメッセージを、通信回線を介して標準的な規約を用いて、コンピュータ間で交換すること」となっています。
    EDIの規格は4つのレベルからなっています。
    • レベル4:取引基本規約
      取引の法的な有効性を確立するための取り決め(契約書)。
    • レベル3:業務運用規約
      業務やシステムの運用に関する取り決め。
    • レベル2:情報表現規約
      やり取りするメッセージをお互いのコンピュータシステムで理解できるようにするための取り決め。
    • レベル1:情報伝達規約
      ネットワーク回線の種類や、伝送手順などの取り決め。

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