製造業のA社では、NC工作機械を用いて、四つの仕事a〜dを行っている。
各仕事間の段取り時間は表のとおりである。
合計の段取り時間が最小になるように仕事を行った場合の合計段取り時間は何時間か。
ここで、仕事はどの順序で行ってもよく、a〜dを一度ずつ行うものとし、FROMからTOへの段取り時間で検討する。
答え ア
【解説】
各仕事からの段取り時間の最短のものを選びながら作業を進める。
仕事aから始めると、次の仕事は最短を選択し仕事c、仕事cから仕事bと仕事dの段取り時間が同じなので、双方について調べると
- 仕事a→仕事c→仕事b→仕事d = 1 + 2 + 2 = 5時間
- 仕事a→仕事c→仕事d→仕事b = 1 + 2 + 3 = 6時間
仕事bから始めると、仕事aと仕事dの段取り時間が同じなので、双方について調べると
- 仕事b→仕事a→仕事c→仕事d = 1 + 1 + 2 = 4時間
- 仕事b→仕事c→仕事d→仕事a = 1 + 2 + 4 = 7時間
仕事cから始めると、仕事bと仕事dの段取り時間が同じなので、双方について調べると
- 仕事c→仕事b→仕事a→仕事d = 2 + 1 + 2 = 5時間
- 仕事c→仕事d→仕事b→仕事a = 2 + 3 + 1 = 6時間
仕事dから始めると、次の仕事は最短を選択し仕事c、仕事cの次の仕事b、仕事bの次は仕事aになり
- 仕事d→仕事c→仕事b→仕事a = 2 + 2 + 1 = 5時間
したがって、段取り時間の合計が最短になるのは、仕事b→仕事a→仕事c→仕事dのときの
4時間(ア)である。