大規模なシステム開発を受注したA社では、不足する開発要員を派遣事業者であるB社からの労働者派遣によって補うことにした。
A社の行為のうち、労働者派遣法に照らして適切なものはどれか。
ア |
システム開発が長期間となることが予想されるので、開発要員の派遣期間を3年とする契約を結ぶ。 |
イ |
派遣候補者の履歴書及び業務経歴書の提出をB社に求め、書類選考を行い、面接対象者を絞り込む。 |
ウ |
派遣された要員が大きな作業負担を負うことが見込まれるので、B社に20代男性の派遣を依頼する。 |
エ |
派遣労働者がA社の指揮命令者に対して申し立てた苦情に自社で対応せずに、その処理をB社に任せる。 |
答え ア
【解説】
ア |
労働者派遣では自由化業務では3年を超えて同じ労働者を派遣させることはできませんが、専業26業種では期間の制限はなく、システム開発(ソフトウェ開発)は専業26業種なので問題ありません。(〇) |
イ |
派遣候補者の履歴書及び業務経歴書の提出をB社に求め、書類選考を行い、面接対象者を絞り込むことはできません。(×) |
ウ |
派遣された要員が大きな作業負担を負うことが見込まれるので、B社に20代男性の派遣を依頼することはできません。(×) |
エ |
派遣労働者がA社の指揮命令者に対して申し立てた苦情にはA社内に担当者を置き、対応しないといけません。(×) |
【キーワード】
・労働者派遣法
【キーワードの解説】
- 労働者派遣法
労働者派遣法は自分が雇用する労働者を、派遣先事業者と労働派遣契約を結んで、派遣先の指揮(命令)で労働させることです。
目的は派遣労働者の権利の確保と、労働者派遣事業の適正な運用になります。
なお、正式名称は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」です。
もっと、「労働者派遣法」について調べてみよう。
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