図に示す2台のWebサーバと1台のデータベースからなるWebシステムがある。
Webサーバの稼働率はともに0.8とし、データベースサーバの稼働率は0.9とすると、このシステムの小数点第3位を四捨五入した稼働率は幾らか。
ここで、2台のWebサーバのうち少なくとも1台が稼働していて、かつ、データベースサーバが稼働していれば、システムとしては稼働しているとみなす。また、それぞれのサーバはランダムに故障が起こるものとする。
ア |
0.04 |
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イ |
0.58 |
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ウ |
0.86 |
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エ |
0.96 |
答え ウ
【解説】
2台のWebサーバの並列に接続していて稼働率はともに0.8なので、Webサーバ(群)としての稼働率は
1 - (1 - 0.8)2 = 0.96
になる。
Webサーバ(群)とデータベースサーバは直列に接続していて、データベースサーバの稼働率が0.9なので、システム全体の稼働率は
0.96×0.9 = 4 ≒ 0.86
(ウ)になる。
【キーワード】
・稼働率の計算
【キーワードの解説】
- 稼働率の計算
複数の装置で構成されるシステムにおいて、
- 直列で接続された装置の稼働率は、全ての装置が動作していないといけないので、全ての装置の稼働率の積になる。
- 並列で接続された装置の稼働率は、いずれかの装置が動作していればいいので、(1 - 全ての装置が同時に停止する割合(率))になる。
例えば、装置AとBの稼働率が、それぞれa、bであるとき
- 装置A、Bを直列に接続したときの稼働率はa×bになる。
- 装置A、Bを並列に接続したときの稼働率は1-(1-a)×(1-b)になる。
もっと、「稼働率の計算」について調べてみよう。
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