2024年 春期 応用情報技術者 午前 問11

15Mバイトのプログラムを圧縮して、フラッシュメモリに格納している。 プログラムのサイズは圧縮によって元のサイズの40%になっている。 フラッシュメモリから主記憶への転送速度が20Mバイト/秒であり、1Mバイトに圧縮されたデータの展開に主記憶上で0.03秒掛かるとき、このプログラムが主記憶上に展開されるまでの時間は何秒か。 ここで、フラッシュメモリから主記憶への転送と圧縮データの展開は同時には行われないものとする。

 ア  0.48  イ  0.75  ウ  0.93  エ  1.20


答え ア


解説
15Mバイトのプログラムを圧縮すると元のサイズの40%になるので、フラッシュメモリに格納された圧縮されたプログラムのサイズは
 15Mバイト×40% = 6Mバイト
であり、フラッシュメモリから主記憶への転送速度が20Mバイト/秒なので、圧縮された6Mバイトのプログラムの転送にかかる時間は
 6Mバイト÷20Mバイト/秒 = 0.3秒 … @
である。
主記憶上で圧縮されたデータの展開速度は0.03秒/Mバイトなので、圧縮された6Mバイトのプログラムの展開にかかる時間は
 6Mバイト×0.03秒/Mバイト = 0.18秒 … A
である。
したがって、プログラムが主記憶上に展開されるまでの時間は
 @ + A = 0.48秒
(ア)になる。


キーワード
・圧縮

キーワードの解説
  • 圧縮
    圧縮技術には元に戻すことのできる可逆圧縮と、元に戻せない非可逆圧縮があります。ZIPやLZHなどの文書ファイルの圧縮に使うものは可逆圧縮で、画像や音声では非可逆圧縮も使われます。
    非可逆圧縮は人が画質や音声の劣化を感じさせない程度にデータを減らすことができるため、非可逆圧縮が使われることが多いです。
    主な画像の圧縮技術としてはGIF(可逆圧縮)、JPEG(非可逆圧縮)があります。

もっと、「圧縮」について調べてみよう。

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