2026年(令和8年) ITパスポート 午前 問1

生成AIを用いた生成物の取扱いに関して、既存の著作物の著作権者から許諾を得ることが必要となる可能性のあるものだけを、全て挙げたものはどれか。

 a  好みのアーティストの楽曲に似た音楽が得られるように生成AIを用いて楽曲を生成し、その楽曲をインターネット上にアップロードし、無料で公開した。
 b  好みのアーティストの楽曲に似た音楽が得られるように生成AIを用いて楽曲を生成し、その楽曲を自分のPC上に保管し、個人で視聴した。
 c  生成AIで音楽を生成したところ、偶然好みのアーティストの楽曲に似た音楽が生成できたので、その楽曲を自分のPC上に保管し、個人で視聴した。

 ア  a  イ  a、b  ウ  a、b、c  エ  b、c


答え ア


解説
著作権侵害が成立するには、法律的にいくつかの条件を満たす必要があり、以下の5つのポイントが判断の軸になります。

  1. 「著作物」であること
    利用したものが、法律で守られるべき「著作物」であるか。
  2. 「依拠性」があること
    相手の作品を知っていて、それをもとに作ったか。
  3. 「類似性」があること
    表現上の本質的な特徴が似ているか。
  4. 利用する「権限」がないこと
    著作権者から正式な許諾を得ていない状態で、無断で利用しているか。
  5. 「権利制限規定」に当てはまらないこと
    例外的に無断利用が認められるケース(権利制限規定)があり、これらに当てはまらないか。

 a  好みのアーティストの楽曲に似た音楽が得られるように生成AIを用いて楽曲を生成し、その楽曲をインターネット上にアップロードし、無料で公開するには、著作物の著作権者から許諾を得ることが必要です。
 b  好みのアーティストの楽曲に似た音楽が得られるように生成AIを用いて楽曲を生成し、その楽曲を自分のPC上に保管し、個人で視聴するには、著作物の著作権者から許諾を得ることが必要ありません。
 c  生成AIで音楽を生成したところ、偶然好みのアーティストの楽曲に似た音楽が生成できたので、その楽曲を自分のPC上に保管し、個人で視聴には、著作物の著作権者から許諾を得ることが必要ありません。


キーワード
・著作権

キーワードの解説
  • 著作権
    知的財産権の一つで、著作物を排他的・独占的に利用して利益を受ける権利のことです。
    著作権は、著作物を作成した人が持つ権利で、著作者が作品の所有権を他人に譲渡した場合でも、その行為によって著作権が消滅したり、移転したりすることはありません。

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