平成21年 秋期 応用情報技術者 午前 問14

現状のHPC(High Performance Computing)マシンの構成を、次の条件で更新することにした。
更新後の、ノード数と総理論ピーク演算性能はどれか。
ここで、総理論ピーク演算は、コア数に比例するものとする。

[現状の構成]
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能は10GFLOPSである。
(2) 一つノードのコア数は8個である。
(3) ノード数は1,000である。

[更新条件]
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能を現状の2倍にする。
(2) 一つノードのコア数を現状の2倍にする。
(3) 総コア数を現状の4倍にする。

ノード数 総理論ピーク演算性能(TFLOPS)
2,000 320
2,000 640
4,000 320
4,000 640


答え イ


解説

  • ノード数
    一つのノードのコア数が2倍になり、総コア数が4倍になるので、ノード数は現状の2倍の
     1,000×2=2,000
    になる。
  • 総理論ピーク演算性能
    現状の総コア数は一つのノードに8個で1,000ノードなので8,000個で、更新後はコア数が4倍になるので32,000個になる。
    また、一つのコアの理論ピーク演算性能は現状が10GFLOPSで、更新後は2倍なので20GFLOPSである。
    したがって、更新後の総理論ピーク演算性能は
     20GFLOPS×32,000=640,000GFLOPS=640TFLOPS
    になる。


キーワード
・HPC

キーワードの解説
  • HPC(High Performance Computing)
    自然現象のシミュレーションや生物の構造(DNA)解析のような膨大な計算量になる処理を行うために、高性能なCPUを複数台結合して単一のシステムとした計算機システム(並列スーパコンピュータやコンピュータ・クラスタ)。

もっと、「HPC」について調べてみよう。

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