制御系の組込みシステムで使用されるリアルタイムOSの特徴として、適切なものはどれか。
ア |
MMUによって仮想記憶制御を行い、データの仮想化を行わなくてはならない。 |
イ |
タスクの生成は主に静的に行う。 |
ウ |
ファイルマネージャ及びメモリプロテクション機能は必須である。 |
エ |
ラウンドロビン方式のスケジューリングを用いてシステム全体のスループットの向上を図る。 |
答え イ
【解説】
ア |
制御系組込みシステムではリアルタイムOSで単一のプログラムしか動作しないので仮想記憶は必ずしも必要ではありません。
MMU(Memory Management Unit、メモリ管理ユニット)はハードウェアの機能です。 |
イ |
制御系組込みシステムではタスクの生成は起動時に静的に行うことが多いです。(動的なタスク生成を行うシステムもあります。) |
ウ |
組込みシステムではファイルマネージャやメモリプロテクション機能を持っていないものも多いです。 |
エ |
制御系組込みシステムではイベントドリブン(event driven)方式のスケジューリングを用います。 |
【キーワード】
・リアルタイムOS
【キーワードの解説】
- リアルタイムOS(Real Time OS、RTOS)
リアルタイムOSとは、事象(イベント)が発生したら、そのイベントに対応した処理を行うという、イベント・ドリブン(event driven)なプログラム実行制御を行うOSのこと。
リアルタイムOSとしては、µITRONやVxWorks、Symbianなどが有名。
もっと、「リアルタイムOS」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|