平成21年 秋期 ネットワークスペシャリスト 午前II 問3

CSMA方式のLAN制御に関する記述として、適切なものはどれか。

 ア  キャリア信号を検出し、データの送信を制御する。
 イ  送信権をもつメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信する。
 ウ  データ送信中に衝突が起こった場合は、直ちに再送行う。
 エ  伝送路が使用中でもデータの送信はできる。


答え ア


解説

 ア  CSMA方式の説明です。
 イ  トークンリングの説明です。
 ウ  CSMA方式では衝突時の再送手段の制御方法は規定されていません。
CSMA方式の代表であるCSMA/CDでは送信中に衝突を検出したら規定時間待って再送をします。
また、無線LANで使用されているCSMA/CAでは衝突が発生しないように、送信前に規定時間待つようになっています。
 エ  他の端末が送信していないのを確認して送信します。


キーワード
・CSMA/CD

キーワードの解説
  • CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection、キャリア検知 多重アクセス/衝突検出)
    イーサネットの通信経路上での信号の発送手段を規定で、イーサネットの最も特徴的な部分です。
    CSMA/CDでは以下のようなアクセスを行います。
    1. CS(Carrier Sense、キャリア検知)
      データを送信しようとするマシンはネットワーク上の他のマシンがデータ送信を行っていないことを確認します。
    2. MA(Multiple Access、多重アクセス)
      ネットワーク上で一定時間、データ送信中のマシンがいないことを確認したら、データ送信が可能になります。
      このとき、ネットワーク上のすべてのマシンは平等にデータ送信を行うことが可能です。
    3. CD(Collision Detection、衝突検出)
      データの送信を開始したら、他のマシンのデータ送信と衝突しないことを確認します。
      衝突を検出したら、ジャム信号という特殊な信号を送信し、規定時間待ってからキャリア検知からやり直します。

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