平成21年 春期 応用情報技術者 午前 問12

メモリ誤り制御方式で、2ビットの誤り検出機能と、1ビットの誤り訂正機能をもたせるのに用いられるものはどれか。

 ア  奇数パリティ  イ  水平パリティ
 ウ  チェックサム  エ  ハミング符号


答え エ


解説

 ア  奇数パリティは、バイト単位のデータにパリティビットを付加し、データ+パリティビットの1の個数を奇数にすることで誤り検出をする手法です。
バイト単位での、1ビット誤りの検出が行えます。訂正はできません。
 イ  水平パリティは、複数バイトのデータに1バイトのデータを付加し、各バイトの0ビット目、1ビット目…に対しパリティチェックを行う手法です。
ビットけた単位での、1ビット誤りの検出が行えます。訂正はできません。
 ウ  チェックサムは、データをバイト単位に分割して加算し、その合計を付加情報とする手法です。(バイト以外にも、ワード、ロングワードなどあり)
誤り検出できるビット数は分割するサイズによって異なります。訂正はできません。
 エ  ハミング符号は、4ビットのデータに3ビットの付加データを加えることで誤り検出・訂正を行う手法です。
4ビット中の2ビット誤り検出と、1ビットの誤り訂正が可能です。


キーワード
・誤り訂正

キーワードの解説
  • 誤り訂正
    受信したデータや、メディアから読み出したデータに誤り(エラー)があった場合に、これを検出し訂正することです。
    誤ったデータで処理を行うと、大変なので、データを送信するときや、メディアに書き込むときは、あらかじめ誤りを検出・訂正を可能とするためのデータ(冗長符号)を加えておきます。
    通信では誤りがあった場合、再度送信を行えば解決するので、誤り検出は行うが、訂正を行わない場合もあります。
    逆にメディアにデータを記録するときは誤りがあると、メディアが使用できなくなったり、データそのものがなくなってしまうことがあるので、誤り訂正は標準的に行われます。

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