平成21年 春期 応用情報技術者 午前 問19

主記憶への1回のアクセスが200ナノ秒で、ページフォールトが発生すると1回当たり100ミリ秒のオーバヘッドを伴うコンピュータがある。
ページフォールトが主記憶アクセスの50万回に1回発生する場合、ページフォールトは1秒あたり最大何回発生するか。
ここで、ページフォールトのオーバヘッド以外の要因は考慮しないものとする。

 ア  3  イ  4  ウ  5  エ  6


答え ウ


解説
ページフォールトが1回発生する50万回の主記憶アクセスにかかる時間を求めると
 200ナノ秒×50万回+100ミリ秒=200×10-9×500,000+100×10-3
 =200×10-3=200ミリ秒
である。
したがって、1秒間にページフォールトが発生する回数は
 1秒÷200ミリ秒=1÷(200×10-3)=5
(ウ)である。


キーワード
・ページフォールト

キーワードの解説
  • ページフォールト(page fault)
    ページングによる仮想記憶方式で、仮想メモリにアクセスしたときに物理メモリ(主記憶)が割り付けられていないことを意味します。
    ページフォールトが発生した場合は、磁気ディスク装置などから主記憶にデータを転送する処理(ページイン)が行われます。
    フォールト(fault)となっていますが、エラーではなくページング仮想記憶では普通に発生する現象です。
    ページフォールトが多発すると、磁気ディスクと主記憶間のデータ転送ばかりが行われシステムの性能が低下する、スラッシングという状態になります。

もっと、「ページフォールト」について調べてみよう。

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