平成21年 春期 応用情報技術者 午前 問39

公開鍵暗号方式によって、n 人が相互に暗号を使って通信する場合、異なる鍵は全体で幾つ必要になるか。
ここで、公開鍵、秘密鍵をそれぞれ一つと数える。

 ア  n +1  イ  2n  ウ  n (n -1)/2  エ  log2n


答え イ


解説
公開鍵暗号方式では暗号化した通信を行う各自が秘密鍵と公開鍵の2つを持ち、公開鍵は通信相手に公開し、秘密鍵は自身が秘密に管理する。
すなわち、n 人が公開鍵暗号方式で通信を行う場合、全体での鍵の数は
 2n
(イ)である。


キーワード
・公開鍵暗号方式

キーワードの解説
  • 公開鍵暗号方式
    公開鍵暗号方式では、通信する全ての相手に同じ鍵を使用する。
    暗号化時と復号時で異なった鍵を使用するので、暗号化する鍵を誰もが知ることのできるように公開し、復号鍵は自分で秘密に管理する。
    通信したい相手は公開鍵を取得し、この鍵で暗号化して送信する。受信側は受信したデータを自分の秘密鍵で復号する。
    自分の秘密鍵以外の鍵は管理が簡単であることから、公開鍵暗号方式は多数の相手との通信も簡単に行える。
    主な公開鍵暗号方式としては、RSA、楕円曲線暗号、ElGamal 暗号がある。

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