平成21年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問18

TCP、UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLANの複数の端末が、一つのグローバスIPアドレスを共有してインターネットにアクセスする仕組みはどれか。

 ア  IPスプーフィング  イ  IPマルチキャスト
 ウ  NAPT  エ  NTP3


答え ウ


解説

 ア  IPスプーフィング(IP spoofing attack)は、偽の送信元IPアドレスをセットしたパケットにより、送信元を隠ぺいして攻撃することです。
 イ  IPマルチキャスト(IP multicast)は、1つのパケットを複数の相手に対して送信する仕組みです。
 ウ  NAPT(Network Address Port Translation、IPマスカレード)は、プライベートIPアドレスを採用している組織がインターネット接続するときに1つのグローバルIPアドレスを共有する仕組みです。
 エ  NTP3(Network Time Protocol)は、ネットワークを介してネットワークに接続する機器の時刻合せを行うプロトコルです。


キーワード
・プライベートIPアドレス

キーワードの解説
  • プライベートIPアドレス(private IP address)
    企業や学校など組織内の限られたネットワークに自由に設定できるIPアドレスのことです。
    通常、IPアドレスを設定するときは、IPアドレスを管理する組織(ICANN、JPNIC)やISP(Internet Services Provider)に申請して割り当ててもらう必要があるが、インターネットに直接接続しない場合は、その範囲内であればプライベートIPアドレスを自由に使用することが可能です。
    プライベートIPアドレスを割り当てた端末からインターネットに接続する場合には、インターネットに接続するための環境を構築し、NAT(Network Address Translation)やNAPT(Network Address Port Translation、IPマスカレード)でプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの変換を行って接続します。

もっと、「プライベートIPアドレス」について調べてみよう。

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