要求仕様が明確になっていない場合、納入者側のリスクが高くなる契約形態はどれか。
ア |
実費償還契約 |
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イ |
タイムアンドマテリアル契約 |
ウ |
単価契約 |
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エ |
定額契約 |
答え エ
【解説】
ア |
実費償還契約は、契約内容を実現するのにかかった実際のコストに、利益相当分を加えた金額を受け取る契約です。(契約時に不確定要素があってもリスクはありません。) |
イ |
タイムアンドマテリアル契約は、設定した単価に、依頼業務にかかった時間を掛けた額を受け取る契約です。(契約時に不確定要素があってもリスクはありません。) |
ウ |
単価契約は、納入するものの種類ごとに単位数量当たりの価格を決める契約です。(契約時に不確定要素があってもリスクはありません。) |
エ |
定額契約は、契約時に定めた内容の仕事の完成に対し受け取る金額を決める契約です。(契約時に不確定要素があり、それが顕在がすると赤字になることがあります。) |
【キーワード】
・定額契約
【キーワードの解説】
- 定額契約(請負契約)
受注者側が相手方に対し仕事の完成を約束し、発注者がこの仕事の完成に対し報酬を支払うことをことを約束する契約です。
発注者側からすると契約時に不確定要素があっても支払金額を固定にできる(リスクを移転できる)メリットがありますが、受注者側にとって契約時の不確定要素はリスクになります。
定額契約で受注するときは不確定要素については条件を明確にし、リスクが顕在化したときにリスクを負うことを避けるようにします。
もっと、「定額契約」について調べてみよう。
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