平成21年 春期 情報セキュリティスペシャリスト 午前II 問23

データベースサーバのハードディスクに障害が発生した場合でもサービスを続行できるようにするための方策として、最も適切なものはどれか。

 ア  共通データベースの格納場所を複数のハードディスクに分散させる。
 イ  サーバディスクを二重化し、通常稼働時は同時に二つのディスクに書き込む。
 ウ  サーバの予備機を設置し、OSとアプリケーションソフトを本番機と同じ構成にして待機させておく。
 エ  別のディスクにデータベースを毎週末にコピーする。


答え イ


解説
データベースサーバのハードディスクの障害が発生してもサービスを継続させるためには、ハードディスクに格納したデータを二重化し他のハードディスクにも格納する方法が有効である。(イ)


キーワード
・RAID

キーワードの解説
  • RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks、レイド)
    複数のハードディスクを組み合わせて、高速アクセスや高信頼性を実現するための技術。
    RAIDで構成されるハードディスクはユーザーからは、仮想的に1つに見える。
    RAIDには0から6までの7つのレベル(方法)がある。
    • RAID 0
      複数のディスクにデータを分散させて格納して高速化を実現(ストライピング)
    • RAID 1
      複数のディスクに同じデータを格納して高信頼性を実現(ミラーリング)
    • RAID 2
      ビット単位での誤り訂正専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 3
      ビット単位でのパリティ専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 4
      ブロック単位でのパリティ専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 5
      ブロック単位でのパリティを分散して記録して高信頼性を実現
    • RAID 6
      ブロック単位でのパリティを分散して複数箇所に記録して高信頼性を実現
    実際に利用されているのはRAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6である。

もっと、「RAID」について調べてみよう。

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