平成22年 秋期 基本情報技術者 午前 問2

けた落ちの説明として、適切なものはどれか。

 ア  値がほぼ等しい浮動小数点同士の減算において、有効けた数が大幅に減ってしまうことである。
 イ  演算結果が、扱える数値の最大値を超えることによって生じる誤差のことである。
 ウ  数表現のけた数に限度があるとき、最小のけた数より小さい部分について四捨五入、切上げ又は切捨てを行うことによって生じる誤差のことである。
 エ  浮動小数点の加算において、一方の数値の下位のけたが結果に反映されないことである。


答え ア


解説

 ア  けた落ち誤差の説明です。
 イ  けたあふれの説明です。(通常はエラーとします。)
 ウ  丸め誤差の説明です。
 エ  情報落ち誤差の説明です。


キーワード
・けた落ち

キーワードの解説
  • けた落ち
    コンピュータの有効けた数の制限から発生する誤差の一つで、ほぼ等しい値の数値の減算を行った場合、有効けた数が減少すること。
    有効けた数8けたで√1000-√999を計算すると
     √1000=31.6227766…≒31.622777
     √999=31.6069612…≒31.606961
    式の通りに計算すると
     √1001-√999=31.622777-31.606961=0.015816
    になり、有効けた数が5けたになってしまう。(けた落ちが発生した。)

もっと、「けた落ち」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ