平成22年 秋期 システムアーキテクト 午前II 問8

三つの整数型の入力データA、B、Cが、A ≥ 15かつB ≥ 10かつC ≥ 5のときだけ入力データを処理するプログラムを、同値分割法によってテストする。
このときの最小データの組合せとして適切なものはどれか。
ここで、(x, y, z)は入力データAの値がx、Bの値がy、Cの値がzであることを表すものとする。

 ア  (0, 0, 0)、(20, 15, 10)
 イ  (0, 0, 0)、(0, 0, 10)、(0, 15, 0)、(20, 15, 10)
 ウ  (0, 15, 10)、(20, 15, 0)、(20, 0, 10)、(20, 15, 10)
 エ  (0, 0, 0)、(0, 0, 10)、(0, 15, 0)、(20, 0, 0)、(0, 15, 10)、(20, 15, 0)、(20, 0, 10)、(20, 15, 10)


答え ウ


解説
この場合の同値分割では、入力データがA ≥ 15かつB ≥ 10かつC ≥ 5を満たし処理されるパターンと、データAが15未満(A < 15)なために処理されないパターン、データBが10未満(B < 10)なために処理されないパターン、データCが5未満(C < 5)なために処理されないパターンの4つのテストを行えばいいので、(0, 15, 10)、(20, 15, 0)、(20, 0, 10)、(20, 15, 10)(ウ)になります。


キーワード
・同値分割法

キーワードの解説
  • 同値分割法
    起こりうるすべての事象をいくつかのグループに分け、各グループから代表値を選んでテストを行う方法です。
    このグループを「同値クラス」といい、同様の出力結果が得られる入力値の集合です。
    有効同値クラスとはシステムの入力として有効(正しい)なもので、無効同値クラスとはシステムの入力として無効(エラー)なものです。

もっと、「同値分割法」について調べてみよう。

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