平成22年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問18

EVM(Earned Value Management)は、プロジェクトのスケジュールの遅れやコストの超過を可視化できる進捗管理手法である。
図中のAが示すものはどれか。

 ア  実質的な削減金額  イ  実質的な超過金額
 ウ  進捗の遅延日数  エ  進捗の遅れを金額で表した額


答え エ


解説
EVMで

  • プランドバリュー(Planned Value、PV)は、計画したその時点までに完成している作業の価値
  • アーンドバリュー(Earned Value、EV)は、実際にその時点までに完成した作業の価値
  • 実コスト(Actual Cost、AC)は、実際にその時点までにかかった費用
になります。
ここで、A(= EV - PV)はスケジュール差異(Schedule Variance、SV)といい、Aが0であれば計画どおりに作業が進んでいる。0より大きければ計画より良い状態。0未満のときは遅延を表していて、その値は進捗の遅れを金額で表した(エ)ものになります。

それ以外に、EVMでは
  • “EV - AC”はコスト差異(Cost Variance、CV)で、かかった費用とその費用で完成した作業の価値の差
  • “EV÷AC”はコスト効率指数(Cost Performance Index、CPI)で、計画時と実際にかかったコストの乖離率
  • “EV÷PV”はスケジュール効率指数(Schedule Performance Index、SPI)で、計画時と実際のスケジュールの乖離率
  • “AC +(BAC - EV)÷CPI”は完成時総コスト見積り(Estimate At Completion、EAC)で、予想される完成時の総コスト
などが分かります。


キーワード
・EVM

キーワードの解説
  • EVM(Earned Value Management)
    プロジェクトの進捗を定量的(金銭的)に評価するマネジメント管理の方法です。
    予定と現在の進捗状況を金額に換算(定量化)し、進捗状況を把握します。

もっと、「EVM」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ