平成22年 春期 ITパスポート 問21

システム開発案件A、B、Cのうち、採算性があるものはどれか。
ここで、採算検討の対象期間はシステムのサービス開始後の5年目までとし、サービス開始後は、毎年、システムメンテナンス費用が初期投資額の10%発生するものとする。

単位 百万円
システム開発案件 初期投資額 毎年のシステム効果
A 250 80
B 450 140
C 700 200

 ア  AとB  イ  BとC  ウ  CとA  エ  AとBとC


答え ア


解説
投資対効果の額(採算性)を求める式は
 毎年の効果×使用期間 - (初期投資 + 毎年のメンテナンス費用×使用期間)
になるので、各システム開発案件の投資対効果の額は

  • システム開発案件A
    80百万円×5年 - (250百万円 + 250百万円×10%×5年) = 25百万円
  • システム開発案件B
    140百万円×5年 - (450百万円 + 450百万円×10%×5年) = 25百万円
  • システム開発案件C
    200百万円×5年 - (700百万円 + 700百万円×10%×5年) = - 50百万円
になる。
ここで採算性があるのは投資対効果の額がプラスのものなので、AとB(ア)である。


キーワード
・費用対効果

キーワードの解説
  • 費用対効果(採算性)
    商品やサービスなどの価値が、満足度・機能などと見合っているかどうかのことです。
    日本には同じ意味の用語として“コストパフォーマンス”(cost performance)がありますが、日本以外で使われることはほとんどありません。

もっと、「費用対効果」について調べてみよう。

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